2012年5月7日月曜日

虚業の終わりの始まり・・・コンプガチャって、こんなもの。

今日の株式市場が暴落しています。
中でも、ソーシャルゲームのモバゲー(DeNA)とグリーはストップ安、関連のコナミやサイバーエージェントなども下げています。
facebookでも、過去2カ月の間に、いろいろ書いてきたし
ネット業界に関わっている人なら、ヤバイということはわかっていたと思うんだけど
先週末に消費者庁から禁止要請が出されるとの読売の記事が出て
のんびりとこの会社の株を持っていた人は、今日大慌てしてることでしょうね。

コンプガチャって何?っていう人が多いと思うので
某業界団体の知人が教えてくれた「コンプガチャのからくり」がわかる
仮想シミュレータをここに掲載しますので、やってみてください。
(実際は、もっと複雑らしいが、イメージが出来ると思います)

カードコンプシミュレータ。
http://49.212.5.128/compsim/


コンプガチャ商法で、コンプリートするのに、いくらぐらいつぎ込まないとダメか
これで大体わかりますよね。

2か月前にも、ソーシャルメディアリスク研究所のfacebookページに
こんな記事を掲載していたのですけどね。
http://getnews.jp/archives/168116

こういう商法で儲けてきた会社を、株式上場させていること自体が
問題ですし、もっと深くメスを入れるべきでしょう。
消費者庁も読売新聞の記事を否定しているようで、残念です。
業界団体の動き(自主規制のことでしょう)を見守る、というような
中途半端な対応でなく、ここは断固たる措置を講じればよいのです。
射幸心を煽るという意味では、パチンコも同様だし
こうした業態の会社が、平然と上場しているのが、日本という国ですね。

阪神ファンなので他球団の心配はどうでもいいことなのですが
近い将来、横浜DeNAベイスターズに再び身売りの話が出るかもしれません。








2012年4月21日土曜日

偉ぶる社会を壊す、SNSの素晴らしさ!


昨日、新橋で飲んでいたら、目の前にサラリーマンの4人組が。
どうも新人の研修を担当しているらしい。
その中の長老格の男が「困らせないとダメなんだよ、今の若いのは」とか何とか、言っている。研修で出すワンパターンのRPGのような設問。その男は私と同じ年頃のようだ。
何で会社に居ると、「今の若いのは」とかの発言になりがちなのだろうね。じゃあ、おまえは(私も同じだ)、若いときどうだったんだよ。と呪いの言葉をかけたくなる。

大体、シラケ世代とか、新人類とか、揶揄された世代に住んでいた私だが、ダラシナイから、世の中がこうなってるんじゃないか。その反省もなしに、今の若いのは、とか言うのは欺瞞だろう。私の世代の3-4年上のポスト団塊の世代、7-8年上の団塊の世代ってのも、大体がだらしない世代じゃないのかい。
全共闘世代なんちゃらだって、若い時は棒振り回していたのにだよ、今では転向して、しっかり社会の既得権益の中に安住してるじゃないの(もう定年で会社辞めたけどね今は)

だ・か・ら「いまの若いのは」とか言う資格なぞ、毛頭ないのだ。
公務員が第一志望という今の大学生をみていると、こんな国でいいのかい、と腹立つのだが、その責任の一端は、十分過ぎるほど私たちにある。

個人だけでなく、国家も企業もソーシャル化していき、メディアのあり方が変容していく必然の時代にあって、世代を超えた、そして組織を超えた本音のコミュニケーションができるキッカケを与えてくれるのが、SNSの素晴らしさなんだと思う。
決して、お行儀のよい、「いいね!」のFB上ではなくて、だ。

バーチャルじゃなく、実際に会って話して(飲んで・笑)こそ
世代間のギャップが埋まるのだろうと思うね。
偉そうに「いまの若いのは」とか話してる余裕はないんだよ!
その時間があるなら、若い世代と話さなきゃな。
飲みにケーション万歳!(結局ここに落ち着くんだが)

このブログを読んで、こんな酔っ払いオヤジと飲みたいと思う
若者が居たら、どうぞ(もちろんおじさんでも同世代も歓迎)
申請はメッセージを添えて、フェイスブックでヨロシク。


2012年4月14日土曜日

「検索」より「信頼」

ほとんどの時間、2ちゃんねるとフェイスブックに居ます。
2ちゃんねるは、仕事で(笑)
フェイスブックは趣味で。

ですので、ブログの位置づけが自分の中で希薄になってしまい
更新していないという状況が続いていました。

外交辞令もときどき鼻につくフェイスブックですが、
久しぶりにおもしろい、というか共感を覚えた投稿があったので、
ここで紹介したいと思います。

合同会社ライトサポートアンドコミュニケーションさんの投稿より(引用)

「検索」より「信頼」
 大きなトレンドとしては、「第三者による客観的な評価」より、「信頼できる人の口コミ」を重視する時代になっています。
 ※というか、原発やらなんやらで、「政府もマスコミも含め、客観的に信じられる情報なんてない」という事実を、誰もが意識せざるを得なくなってしまったのですが・・・。(続きは、https://www.facebook.com/light.support

昨年出版した「スマートフォン術 情報漏えいから身を守れ」(朝日新書)でも
書いたことですが、google検索には技術が要ります。
自分が欲した情報に行きつくまでに、キーワードや、その並びをいろいろ変えてみたり、
という作業です。まあ、これ自体が私の場合は楽しいことので、苦にならないのですが、
めんどくさい、イライラすると言う人も少なくないわけです。

その点、フェイスブックのようなSNSの場合(教えてgooや、yahoo知恵袋のような
Q&Aポータルももちろんです)
わからないことを投稿すると、誰かが手を差し伸べてくれるわけです。
だから、検索技術に弱い米国人(言い過ぎか・笑)が居る国では
googleよりフェイスブックが伸びている、のかもしれません。

問題は、SNS上で流通する「クチコミ」が力を持つ時代になると
「クチコミ」に振りまわされる人たち、場合によっては被害者が
続出する事態になるわけです。
すでにその兆候は、至る所で見受けられます。

それもこれも、マスコミの発信する内容が、つまらない、ありきたり、
横並び、当たり障りのない言い回し、にも原因の一端はあります。
最低限の広く浅くのニュースはスマホやPCでタダで読めちゃうわけですし、
さらに深めた情報はリンクをたどって、論評ブログやフェイスブックなどで
入手できるから、なおさらマスコミの存在感が希薄になっています。
ネットの住人、特に口の悪い2ちゃんねらに「マスゴミ」と揶揄されるのも
こうした点が背景にあると思います。

しかし! よくよく考えればわかることですが
「クチコミ」なるものは、事実というより「主観」です。
その人がどう思った、こう感じたかということをストレートに書いたものです。
だから「客観」よりそこに「信頼」がおけるのだ、と人は感じるのですが、
主観はあくまで主観であって、それを集めて科学的にいくらレイティング(評価付け)
をしても、所詮それは一つの目安に過ぎない、ということです。
☆印が5段階で3.1が平均だとすると、2.5はいかにもイメージが悪い。
食べログのステマ事件(やらせクチコミ)は、こうしたことから起きました。

私の仕事は、ネット上の風評被害を生みだす書き込みや、誹謗中傷、業務妨害、
信用毀損という法的な対処が必要な場合の、調査をしています。
https://www.facebook.com/Mediarisk

そこでいろいろな書き込みや投稿に接する際に、いつも感じるのですが
競合他社をつぶしたいと思えば、わりと簡単に出来る、その方程式が
ネットの中にはある、という事実です。
これは怖ろしい。
まだまだ匿名が主流のネットカルチャーが支配する状況では
犯人を突き止めるために、被害者は相当の労苦を強いられるのが現状です。

マスコミさんには、もっと勉強してもらって、ネットで今何が起きているか
モット報道を増やしていほしいですし、そのことを通して
問題提起をしていただきたい、のです。

最終的には、法律の立法の話になると思いますし、無法地帯が
いまのままで放置されていることがよいと思いません。
4ますといわれるマスコミに関わる、特に広告を除く新聞、テレビ、出版分野の
人が、意外にSNSを自らやっていない、のです。登録してても積極的にやらない。
自尊心がそうさせるのか、ネットを低く見ているのかわかりませんが
個人も、企業も、社会全体がソーシャル化していくのは、避けられない必然です。

もっとソーシャルな世界に向き合って、少々の炎上があっても意に介せず、
裏付けをしっかりとる物しか掲載しない、報道しない、書かないという
マスコミの最も基本的な倫理でもって、
主観が支配する、勝手に言い放題のネットの世界に
斬り込んでいってもらいたい、そう思います。








2011年11月25日金曜日

獨協大学で特別講義


獨協大学で特別講義をしました。
テーマは「就職前に知って欲しいこと」。
ツイッターやブログの安易な書き込みから、人生を棒に振ることのないように。
ソーシャルメディアと企業の利用、その現場について。
教室に入れきれない学生が集まってくれました。

                                                                                        


思えば、自分が大学を卒業したのが1980年ですから
かれこれ30年ちょっとになります。
アップルのスティーブ・ジョブスがマッキントッシュを発売したのがちょうどその頃。
思い起こせば、私たちの世代はパソコンの誕生と普及の歴史とともに
歩んできたように思います。


その中でもっとも大きな変革の波は、インターネットの出現でした。
本格的に商業利用が始まったのは、90年代の後半からですが
ネットの荒波が、既存のメディア(4マスと言われる、新聞、テレビ、出版、広告)
を揺さぶります。
だれでも好き放題に、書きしゃべり映像に残すことがことができる「自分メディア」の時代。
そんな時代に生きていることを、忘れてはなりません。
どこで自分の個人情報がネットで話題になっているか、
自分のプライバシーがネットに漏えいしているか。
スマートフォンの普及で、そのリスクが倍増しています。


ネットでは過去の情報を消し去ることは難しいのですから。
ネット上にアップする前に、十分に読み返し、吟味してから出すようにしましょう。







2011年11月16日水曜日

フェイスブックで失敗!

人には偉そうに「書き込みには気をつけよう!」と言ってる自分が
フェイスブック(FB)で失敗してしまった。
大学の友人から「これはまずいよ」とお叱りを受けたのである。

FBにはお誕生日表示機能というのがある。
といっても、友だち登録している人の誕生日が近づくと
画面で自動表示されるだけなのだが、
それで気づいて友だちにメッセージを寄せる、という仕組みになっている。

私の誕生日は今月だが、それをみたFB友だちが
多数メッセージを、私のウォール(掲示板)に書き込んでくれた。
その中に、大学の友人であるS君がおり
彼から「これからも一緒に転がり続けような!」という熱い激励が来た。
人生いろいろあるが、苦しい時も楽しい時も転がり続けようとのメッセージ。

大学時代からの悪友なので「転がり続けたいが、転がり落ちないようにしないと」
と僕が返事を書き、ついでに「弁護士バッジを裏返しにして、また飲みに行こう」
と、ついつい書いてしまった。
このついでに書いてしまったことが、S君にとっては良くないことと知ったのは
2日経ってから、彼からの電話で知った。

「あの弁護士バッジを裏返して・・・云々というのは、まずいよ。」
彼の話では、FB上で自分は弁護士ということを名乗っていないし
そんなFBの使い方をしていない。だから消してほしいというものだった。
裏返すことはよくあることなので、そのことでなく弁護士であることを出したくない
と、いうのが彼の本意だった。

勤務地を法律事務所と書いてあるし、僕は彼が弁護士稼業をしていることを
書く事がまずいとは思わなかったのだが、S君にとってはまずいことだったようだ。
すぐお詫びして、自分のウォールからコメントを削除した。彼からの
お祝いのメッセージも一緒に消えてしまうというおまけつきで。

今回の教訓は、本人が個人情報に勤務先を書いているからといって
当人の職業を他人があえてバラすということが、まずい場合がある、
ということである。思い込みで書いたことがとんでもないことに
発展することもあるのだ、ということが今回の失敗でよくわかった。

ツイッター炎上と違って、フェイスブックは不特定多数へ表示されないから
ついつい友だちの日頃のノリ感覚で、コメントしてしまいがちだ。
今回は、恥を忍んでみなさんの役に立つと思い、書きました。

みなさんにはどのような失敗があります?それとも、失敗はない?






2011年10月24日月曜日

フジTVのとくダネ!で、解説します。

10月25日、フジTV朝の とくダネ!で、
スマートフォンの落とし穴について、お話します。
放映時間は、9時20分頃の予定。

拙著「スマートフォン術情報漏えいから身を守れ!」(朝日新書)を
番組ディレクターが読んでくれて、電話のあったのが10月14日。
番組の企画として考えたいので、話を聞かせてほしい、とのこと。

そこで話したことは「今、スマホのアプリがウィルス感染で問題になっているが
それは氷山の一角。それよりもっと大事な、みなさんが注意しないといけない
情報セキュリティがありますよ」というもの。

企画会議の結果、「スマートフォンの落とし穴」のマイナス面だけでなく、スマートフォンを持っていない人が興味を持てるようにということから、面白いアプリなどを最初に紹介したうえで、その後に怖さを取り上げる、という構成になったようです。

怖さの面では、いわゆる「乗っ取り」ウィルスの紹介や位置情報による個人の特定や、
それで被害に遭った人も登場します。

私はソーシャルメディアのリスクが専門なので、
「どうやったら位置情報が特定されてしまうか」について、ツイッターで簡単に解説しました。
レポーターは、ラジオパーソナリティで、フリーアナウンサーの荘口彰久さん。

最初に番組のシナリオがあって、それに沿ってしゃべるということから、言い足りなかったことが
多々あり、それは、「情報漏えいって、自分で知らない間に、自らがしてしまっている」
「スマホは自己責任で使わないとダメな、情報端末です」ということ。
あとは番組を観てください。
(私のところは、カットされるかもしれませんが・笑)







2011年9月13日火曜日

『スマートフォンの活用と情報漏えい』について、お話します。


『スマートフォンの活用と情報漏えい』について、1時間お話しします。



無料で見れます。 配信期間:2011/9/13~2011/9/30

ネット講演なので、興味のある箇所だけ飛ばし試聴も可能。

会社でスマートフォンをビジネスに活用している、またはこれから活用を考えている方は、

バーチャルイベントに来場登録の上、視聴してください。

(講演内容)

拙著「スマートフォン術 情報漏えいから身を守れ」(朝日新書)の中から、

「狙われる個人情報」「情報漏えいで左遷されない仕事術」

「クラウド時代の情報漏えい対策」

を中心に解説します。